EM1がやってきた
これまで2年間、Olympus Stylus1Sで様々な写真を撮ってきました。
またフォトブックを4冊作成し、コミケ等の同人誌即売会で頒布してきました
Stylus1Sはいいカメラです。
・28-300 F2.8の高倍率、かつ明るいレンズ
・外付けテレコンやワイコン、デジタルテレコンを使えば22-1020mmの高倍率ズーム
・コントラストも良好なEVF
まさに、小さなOM-D。
コンデジとはいえ写りは上々。
とはいえ、徐々に不満も出てきました。
Stylus1Sに感じた不満
・センサーサイズ
Stylus1Sのセンサーは1/1.7型 CMOSセンサー。
大型センサーを積む傾向にシフトしている他社の高級コンデジと比べても小さめ。
そのため暗くなったとたんにお手上げ状態に。
宙玉フォトブック作成のために水族館に籠ったとき4000枚ほど撮りましたが、そのうち8割くらいがシャッタースピードが遅いことからくる、手振れ/被写体ブレで使えない写真でした。
・オートフォーカス
どうしても動体に対しての追従性能は高くありません。そこはやはりコンデジです。
スズメフォトブックを作成する際にたくさん撮りましたが、こちらは9割が使えませんでした。
・焦点距離
テレ端は1000ミリあるとはいえ、小鳥相手ではやはり苦しいです。
スズメのフォトブックを撮っているのですが、どうしてもスズメの警戒範囲に踏み込んでしまいます。かといってトリミングをするにもセンサーサイズの小ささからくる控えめの画素数(1276万画素)では、印刷クォリティには届きません。
ということもあり、レンズ交換ができるカメラ購入へと踏み切りました!
機種選び
今がコンデジということもあり、レンズという資産がないのでメーカーは選び放題・・・ですが、迷わずOlympusを選びました。
選んだポイント
ポイント1:大きさ、重さ
センサーサイズが小さくなれば、その分ボディもレンズも小さく軽くなります。
常に持ち歩くものならば、、小さく軽いは正義ですね。
スナップをするとき、フルサイズの大きなカメラは周りに与える存在感・威圧感は大きなものかと感じますし(笑)
ポイント2:レンズのコスト
センサーが大きくなれば、レンズ径も大きくなります。そうなれば必然とレンズは高価になります。だからといってレンズがなければ写真は撮れません。もちろんフルサイズでもお値段控えめのコスパに優れたレンズはあります。ですが、ボディに合わせたグレード、被写体に合わせてのこだわりは必要になるかと思います。
もちろん例外はありますが、多くのレンズはフルサイズ・APS-Cと比較して安価なものが多いです。懐に優しいことは素晴らしい!
ポイント3:ユーザーインターフェイス
これは慣れの問題ですねw
撮れる絵だけでいえば、フルサイズの壁は超えられないと思います。
ですが、ふらっとどこかへお散歩する時や、サイクリングのときに気軽に持ち出して撮るという気持ちをスポイルするのは大きなデメリットだと思っています。大きさと撮れる絵、そしてコストや重量のバランスがとれているフォーマットがマイクロフォーサーズかと思います。
さて選ぼう!
当初はE-M10 Mark IIで考えていました。
・手振れ補正は段数は違えど5軸
・軽さ
・Stylus1Sと同じバッテリー
というところが主な理由です。そして他機種との差額分で周辺機器を買えばよいと思ったわけです。
だが、ちょっと待て。
ワタクシ自身が本当に撮りたいもの、撮りたい場所はなんなのだろうか?
撮りたいもの
レンズ交換式カメラが欲しいと思った理由の一つは、Stylus1Sで届かなかったものを撮るためです。
つまり超望遠、そして動体。
動体を撮るために必要なものは手振れ補正と連射、そして高速なAFです。その時点で選択肢はE-M1 Mark IIの一択です。しかし余りにも高い・・・
E-M10 Mark IIボディとE-M5 Mark IIボディの価格差は3万円程度ですが、E-M5 Mark IIボディとE-M1 Mark II ボディの価格差は10万円以上。この金額で最初に欲しいと思っていたレンズが2本買えます。レンズがないボディに意味はない・・・もっとお金を貯めてから買えという突っ込みはなしでw
そう考えるとE-M5 Mark IIやE-M10 Mark IIボディのボディに欲しいレンズを買って・・・いやいや、撮るものは動体だろう!そこは忘れちゃいけないという堂々巡り・・・
選ばれたのはE-M1でした。
ふと思い出したのです。先代のフラッグシップ機、E-M1の存在を。既にディスコンになったことは知っていたので機種選びの対象から外していました。ですが、ディスコンになってから半年も経っていないので流通在庫がいくらかあるかな~と。
そしてスペックを比較して思ったのです。動体をとるなら現行機種であるE-M5 Mark II/E-M10 Mark IIにまだまだ勝っているのではないかと。静物や風景を撮るならハイレゾショットのあるE-M5 Mark IIに分があると思います。そして機動力を生かしたスナップなら最軽量モデルのE-M10 Mark II。ですが像面位相差AFを搭載しているのはE-M1だけ。つまり動体を撮るならE-M1だなと。なんだかんだフラッグシップ機だけが持っている強みはモデルチェンジしても変わらないのですね。
簡単にスペック比較
といっても、スペック比較はちゃんとしたいところです。ざっくりと纏めてみました。
画素数
E-M5 Mark II(1720万画素)=E-M10 Mark II(1720万画素)>E-M1(約1685万画素)
手振れ補正
E-M5 Mark II(5段分)>E-M1(4段分)=E-M10 Mark II(4段分)
連写コマ数
E-M1(10コマ/秒)=E-M5 Mark II(10コマ/秒)>E-M10 Mark II(8.5コマ/秒)
連写バッファ
E-M1(41コマ)>E-M10 Mark II(22コマ)>E-M5 Mark II(16コマ/秒)
防塵防滴
E-M5 Mark II(あり)≧E-M1(あり)>E-M10 Mark II(なし)
重量
E-M10 Mark II(約399g)>E-M5 Mark II(約469g)>E-M1(約497g)
これだけでも3機種それぞれが特徴を持っていることが分かりますね。
動体のE-M1、静物のE-M5 Mark II、スナップのE-M10 Mark IIという具合に。
なのでワタクシが選ぶべきはE-M1!以上!!となりました。
レンズはどうする
ボディがあってもレンズがなければただの箱。今度は目的を見失わないようにして選ばないとね!ということで、最初に選ばれたレンズはこの3本です!!
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II
M.ZUIKO DIGITAシリーズのズームレンズの中で最大の焦点距離を持つM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II。
35mm換算で150-600mmのレンズが、350mlの缶と同じくらいの大きさとか、さすがマイクロフォーサイズ。でも、もう少し高くなってもいいからテレ端がF5.6だったらグッドでしたが、そこは大きさ的に厳しいのでしょうね。
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
今回購入した唯一のPREMIUMグレードの単焦点。宙玉用のレンズも兼ねています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
さすがに標準域のレンズがないのもね~ということで。
12-50mmの画角、防塵防滴、簡易マクロ、インナーズーム。
これだけあって現在の実売価格が15000円以下。次へのつなぎのレンズとしてはこれで十分かな。逆にこれ以上高かったら買わなかったかなw
というわけで・・・
これからはEM-1がメイン機となります!!